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It Ai Mi me story第2話

こんばんはコウガです。
今日はお話の続きになります。

このお話は今日の2話と次の3話で終わりますので、もう少々お付き合いくださいませ。

ーで、今日はワンフェスから『ディーラー登録通知』なる物(ハガキ)が届きました。


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ーという事で、今年もワンダーフェスティバルに参加いたしますので、
『ジョーク素体』に触ってみたい!!-と人はぜひいらっしゃって触ってみてくださいね!

今年は、すっぽんぽんの素体も置いておこうかしら??
どの素体にしようかな~。。。


それでは、お話の続きですw

<香月宅…>

「この家か…」

まだ築10年は経っていなさそうな小奇麗な家だった。
ホテルからタクシーに乗り、マイに教えて貰っていた住所とアイの指示でアッサリと家の前にまで来れた。

「ココに居ると、北海道じゃ無いみたいだな」

この辺りは、完全な住宅街で普通の家が並んで居る…確かに、土地は安いのか一軒当たりの敷地の大きさは大きいのだが…『北海道』というイメージはまったく無かった。

ふと、表札を見ると…香月健一、麗華、萌華、来夢と書かれていた・・・

「…こんな字を書くのか…」

もちろん表札にマイとアイの名は無かった。

とりあえず、オレは呼び鈴を押して見た・・・・・・返事が無い
もう一度・・・・へんじがない…。もう一度・・・・・・・・・・まったく無い。

「アイ、鍵は持ってる?」

「うん、もってるよ」

アイは鍵を出して玄関ドアを開ける。

「…ただいま」

「…お邪魔します」

なんとなく、勝手に入ったような感覚で変な感じがしたが気を取りなおして家の中に入った。

「おにいちゃん、こっち」

アイは階段の途中からオレを呼び、2階へと上がって行く。
オレも階段を上がると、アイは一番端のドアの前で待っていた。

「ココが私とお姉ちゃんが使ってるへやだよ」

アイはそう言うとドアを開けて中へと入って行った。

その部屋の天井は屋根にあたっているのか斜めになっていて、広さはせいぜい3畳も在るか無いかの大きさだった・・・
きっと本来は物置部屋なのかも知れない・・・

天井の低い方に4段ほどのタンスと上着を掛けるためのパイプのスタンド…その横には机の代りなのだろう低いテーブルと座椅子があって卓上蛍光スタンドが置いてある。

「……マイ、こんな所で勉強してるのか…」

そして、片付ける所が無いのであろう布団がきれいに畳まれて端に寄せてあった。

「……本当にアイが一人で寝るのに慣れていない訳だ…」

ホテルの部屋を代える際に最初ツインを二部屋にするつもりだったがマイが「愛は一人で寝るのに慣れていないので同じベッドで寝ますので・・・」等と言って一部屋になったのだが・・・確かに、このスペースには一組しか敷けないよな…

オレがそんな事を考えている間にアイは自分の着替えの服や下着等をテキパキと出してリックサックに詰め込んでいた。

本当に荷物が少ないのだろう、子供用のリックに粗方詰め込めてしまっていた。

「ねえ、おにいちゃん?」

「何?」

「このくまちゃん、持っていっちゃダメ?」

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「えっ、このぬいぐるみ?」

「うん……」

「ああ、良いよ。この子も一緒にオレの家に行こう!」

「ありがとう!おにいちゃん!!」

「ホントにイイおにいちゃんだ事…」「よかったわね~あい」

いつの間にバカ姉『萌華』がドアの所に立っていた。

「あい~、この家出て行くんでしょ~」「私達にあいさつは無いのかしら~」

手にはよくある30cmほどのプラスチックの定規を持ってパシパシと鳴らしていた。


<萌華…>

萌華(もか)の鳴らすパシッパシッという音にアイは異常なほど脅えていた・・・

「挨拶は準備が全て終わってからあらためてするつもりだ」

「あら、そうだったの?このままコソコソと勝手に家に入ったみたいにコソコソ出て行くのかと思った」

「呼び鈴を押しても誰も出て来なかったから仕方なく入ったんだ、それにまだアイもマイもこの家の住人で鍵だって持っているんだ入ったからといって何の問題も無いはずだ」

「でも、あんたはまったくの他人。『私の家』に勝手に入って来ないで欲しいわ」

「…それは、悪かった」

「ふーん」「…舞は居ないのね」

「ああ、マイは健次さんの所に居る」

「ふーん」「…あんた、たしかコウガとか言うんだっけ?」

「ああ、一条光牙だ」

「ふ~ん…」「……舞とはもうSEXしてるの?」

「なっ、なに言ってんだよ!」「そんな事してる訳ないだろ!」

「へーっ、そうなんだー」「まだ、なんだ~」

萌華はオレの全身を値踏みするように見回した。

「ふ~ん、自分の妹に『お義兄ちゃん』なんて呼ばしてるからSEX位してるのかと思ったけど、やっぱりあの堅物じゃさせてくれないかー」「あははは・・・」

きっと、何か勘違いをしている様だったが、訂正するのも面倒なので聞き流して答えた。

「もう、良いだろ」「挨拶はあらためてさせてもらう今日はアイの身の回りの必要な物を取りに来ただけなんだ」
「アイ、もう必要な物は無いのか?」「無いのなら、もう御いとまするぞ?」

オレがそう聞くとアイは声を出さずに頷くだけだった。
・・・なぜか萌華が楽しげな表情に変わって声を掛けてきた。

「あら、もう帰っちゃうのーあたし、もっとコウガと一緒に居たいなー」
「あたし、コウガになら、舞がしてくれないような事、してあげてもイイかなーと思ってるんだけどなー」

萌華は胸元の開いたセーラー服の中身を強調させる様に体をよじる。・・・舞と正反対の性格と体格をしているようだ。

などと思いつつも、オレの視線はしばらく萌華の胸に行ってしまっていたが、何とか視線を外した。

「あら、もっと見ててもイイのにー」「舞のお子様サイズじゃツマンナイでしょー」

そう言いながら今度は短いスカートをまくり定規を自分自身に当てていた。

「胸だけじゃないのよ。あたしのココ凄く良いって、みんな言ってるわ…舞とするよりずっと気持ちイイよ」「ねえ、あたしの部屋でSEXしようよ」

萌華はオレの腕を取ると肘が胸に当たるように引っ張っていた。

「ほらー、早く~あたしの部屋に行こう!」

「ダメー!!」

今まで、脅えていたアイが立ち上がって大きな声で言った。

「おにいちゃんは、アイのおにいちゃんだからダメー!」

アイは、萌華をオレから引き離そうとしていた。

「うるさいわね!邪魔よ!!」

少しの間、ビックリしていた萌華だったがアイに持っていた定規を振り降ろしていた。

バシッ!!!・・・

「やっぱ結構、痛いもんだなー」

定規はオレの手の中でイイ音を出していた。
オレはその定規を握り、萌華の手から奪うとパキッと2つに折り、萌華に返した。

「半分になっちまったけど、定規としてならまだ使えるだろ」
「あと、折角のお誘いだけど遠慮しておくよ。オレにはアイとマイっていう大事な女が居るからな」
「-と言う訳だから、金輪際マイになにかしやがったら、女だろうが何だろうがその顔、他人に見せられない位にぶん殴りに来るから…そのつもりで…な」

オレは転がっている、リックとくまを持って部屋を出た。
アイは何も言わずにオレの後をパタパタと付いて来るのだった。

・・・・・・
・・・・
・・・
・・

・・・・

「うわーやべー」「なんて捨てセリフ言っちまったんだー…」
「…父さんになに言われるかわかんねー」

オレは近くに在った公園のベンチに座って大きな独り言を言っていた…


<公園…>

「……まあ、しかたないかー…」
(・・・あれ?アイは?)
「…!?」

「アイ!!」

オレは思わず大きな声を出して立ち上がると

「なに?おにいちゃん」

アイはきょとんとした顔をしてオレのすぐ横にいた。

「…よかったーちゃんと居たー」

「うん、アイはおにいちゃんと居るよ」

「…アイはえらい!」「オレよりえらい!!」

オレがそう言うと照れてモジモジしていたが…

「そんなことないよ、おにいちゃんはかっこいいよ!アイ、おにいちゃん大好き!!」

ーと言って、抱き付いてすりすりし始めた・・・

・・・

この公園には公衆電話が在ったので、父さんに連絡を付ける事にした。
もう、この時間ならとっくに会社に着いているはず…
父さんはいつも会社に携帯電話を置いて退社しているのだそれはなぜかと言うと、父さんが電話ごときに縛られるのが嫌いという事もあるが、『神杜に住んでいる』のが理由なのだ。

神杜町では、携帯電話や無線といった物の持ち込みは禁止されて、もし持ち込みした場合はその機器の破壊&10万以下の罰金となっている。

町に入る際にゲートを通るのだが、電源を切っていようが判るらしい。その際は出町するまで町(国)に預られてしまうのだ。だから父さんは会社に携帯電話を置いて来るのが習慣と成っていた。

だから、神杜の住人は未だにテレカを持ち歩いているのだ、もちろんオレも持っている1000円を5枚も!!オレはテレカを入れて父さんの携帯の番号を押した。

「もしもし、父さん?」

「おっ光牙か、今どこだ?」

「香月家の近くの公園」

「そうか、愛ちゃんの必要な物は準備出来たのか?」

「それは、終わった」

「そうか。…そういえば、愛ちゃんに友達とかお別れを言いたい人が居ないのか聞いたか?」

「あっ…聞いてない」

「明日は忙しくて時間が取れないだろうから今日の内に済ましといた方が良いな。香月の方には時間を取って挨拶をするから良いがな…」

「それなんだけど…」[……」

「…どれだ?」

オレは父さんに事の経緯を伝えた…

「……」「器物破損と恐喝か…?」
「………まあ、良いんじゃないか」

「へっ?」

「その位、言って置いた方が舞ちゃんの為には良いかもしれないな」
「お前が萌華ちゃんに言ったって大した問題は無い。もちろん実際に手をあげたとか言うのなら別だが…」

「ない、それは無い!!」

「それなら、大丈夫だろ…」
「でも、もう少しもの考えて行動しろ!…まあ、守りたいという気持ちは判るけどな」

「…父さん」

「そうそう、舞ちゃんはちゃんと予定どうりの時間に電話をくれたぞ!」

「…あっそう、ーでなんだって?」

「…まあ、父さんも朝に会って来たから判ってはいたんだけどな…」
「正式に記憶の後退と右半身の麻痺という診断が出たらしい」

「…そう…じゃあ、アイは病院には連れて行かない方が良いのかな?」

「うーん、難しいな。『アイ』と言う存在を今のアイツに認識させる事は難しいだろう…」
「逢わせるのなら昨日のように『アイ』ではなく『マイ』としてなら問題無いと思うが…お前、愛ちゃんを『マイ』として健次に逢わせられるか?それが出来るなら逢わせてあげろ、出来ないなら止めておけ」

「……判った」

「じゃあな」

父さんは難しい事をさらっと言って電話を切った。


<涙…>

オレは電話を切りBOXから出た。

「そうだよなー、友達とも別れる事に成るんだよなー」
「しかも、こんなに突然…。…ホント、オレって考えが足りないよな…」

オレは独り言を言いつつアイの待つベンチに戻って行った。

「アイ…」

「なに?おにいちゃん??」

「明日にはこの町を出る事になるんだけど、お別れを言って置きたい人…お友達とかいたら今日中に言って置いて欲しいんだ」「何人いても良いぞ、オレも一緒に回って挨拶して来よう!」

「……いないからいいよ」
「だれにもお別れのあいさつしなくても…」

「えっ…そんなこと無いだろ?一人か二人くらいは…」

「ううん、居ないよ」「私、友達いないもん。幼稚園もきらい…」

「アイ…」

オレが思っていたより、アイの居た環境は酷いものだったのかも知れない…アイは『オレ』つまり『今の状況から救い出してくれる人』を本当に一日でも早く現れる事を祈っていたのだろう…

「アイ、ごめんな。変な事、聞いちゃって…」
「…挨拶する手間が無くなって楽になったな。オレ本当は苦手なんだ、助かったー」

アイは今にも泣きそうな顔をしながらもオレの言葉になんとか笑みをつける。

「神杜は良い所だぞ、アイが今まで見た事の無い人達が…いろんな種族の人達が居るんだ。」
「でも、変な差別なんかないし、みんながその人、その人を尊重して暮らしている町なんだ…だから、きっとアイにも凄く大切な友達だっていっぱい出来るさ」

「…もちろん、オレもいる。アイの側に居る。だから…」

「…おにいちゃん。アイ、アイね…」

アイは唇を噛み締めながら、泣いていた。声も出さずに…
この涙は、どういう意味の涙なのかオレにはきっと判らないだろう…ただオレに出来ることはアイが泣きやすい様に抱きしめることくらいだった。

・・・・・・

しばらくして、泣き止んだアイは目元を拭うとオレに笑い掛けてくれた。

「えへへへ…」

精一杯の笑顔…まだ泣き足りないのかも知れない、それでもアイはオレに微笑みを向ける。

「アイ、それじゃあ。何かしたいことは無い?行ってみたい場所があるなら行こう!!」

「……う~ん」

アイはオレの問いに真剣に考え込んでいる。

「今日中に帰って来れそうな所なら大丈夫だよ、何処か無いのかな?」

「…おにいちゃん、アイね」「アイ、お父さんの所に行きたいの」

「……ダメかな」

オレの顔を見てアイはそう言い付け足した。

「……ダメじゃないよ」「ただ、アイに頼みがある…」


<頼み…>

オレとアイは札幌中央病院に来ていた。
そして病室を覗くとマイが昨日と同じように健次さんの傍らに座っていた。

オレは静かにアイの背中を押して病室の中へと入れる。オレ達の気配に気付いたのかマイがこちらを向いた。オレが何も言わずに頷くとマイはアイを迎えて健次さんの元へと連れて行った。

「お父さん?」

マイが呼ぶと健次さんは静かに目を開けた。

「んっ…舞、今日も来てくれたのか…」

健次さんは二人の姿を…いや、アイの姿を見てそう言った。
その声…言葉はなぜか昨日よりもたどたどしく『なんとか言葉にしている』といった感じだった。

「お父さん、ぐあいどう?」

「昨日よりはずっと良いよ…」

「よかったー」

アイはオレの頼みどうりに自分の事を『マイ』と言われても素直に会話をしてくれていた。

……アイは凄く頭が良くて素直な子だ。オレが『お父さん』は昨日から10年位前までの記憶が無くなってしまっているみたいなんだ…と言うとアイは

「10年?…じゃあ…お父さんアイのこと、ぜんぶわすれちゃっているんだね…」

「でも、きっと一時的なものだと思うよ」「少し時間が経てばきっとアイの事、思い出してくれるさ」

「…うん。そうだよね」

アイは可哀想なくらいに落ち込んでしまっている。確かに自分の親が自分の事を忘れてしまうなんて…
母親の居ないアイにとって、大好きなお父さんが自分の事を判らないなんて…
オレはやり切れない気持ちを切り替えて言葉を続けた…

「それでね、10年前だとマイがちょうどアイ位の年だったんだ。だから『お父さん』はアイの事を小さい頃のマイだと思ってしまったみたいなんだ」

「そうなの?」

「うん、5・6歳の頃はマイも髪を短くしてて今のアイと同じくらいだったし、なにしろ姉妹なんだからやっぱり似てるよな」

「そうなのかなー」

似てると言われたアイは少し嬉しそうな表情を見せてくれた。

とにかくアイは5歳とは思えないくらいに的確に今の『お父さん』の状態を解かってくれた。
そして、今の『光牙』と『舞』の立場もちゃんと解かってくれたのだ。

・・・・・・

「舞、そういえば光牙くんは一緒じゃないのかい?」

「えっ……と…」

オレの事を聞かれたアイは少し戸惑ってこちらの方を見たりしていたのだが、マイが声を出そうとした時には答え出していた。

「…コウちゃんならさっきまで私といっしょにいたよ」
「それで、モカちゃんの家にいっしょに行ったの!」
「そしたら、モカちゃんが私のことじょうぎで叩こうとしたの、でもコウちゃんがまもってくれたんだよ!」
「コウシテうけとめて、かんたんにパキッって折っちゃたんだーすごかったんだからー」

アイはアクションまで付けて先ほどあった出来事を話していた…もうこの子はいろんな意味で役者になれるんじゃないかと思えるくらいの凄い演技!?だった。

マイはそんなアイの姿を見て微笑んでいた。オレもつられて笑っていた。

・・・・

あの後、しばらくして健次さんに「今日は早く戻って良いぞ、暗くなる前に帰りなさい」と言われたらしくマイは看護婦さんに挨拶すると健次さんに「じゃあ、今日は帰ります」と言って病室を出てきた。

そして…
「おにいちゃん、おまたせー」
「コウちゃん、ごくろうさまでした」

ーとオレの顔を見て二人の姉妹は微笑んだ。


<大好き…>

オレ達3人は、ホテルに戻る途中で夕食を採った。そこでもアイの熱弁が炸裂していた…。

・・・・

ホテルに戻り、マイにお茶を入れて貰い一息付いて少しの間、ゆったりとした時を過ごしたのちマイとアイがお風呂に入ると言うので今日はちゃんと入るのを確認してからオレは大浴場に向かった。

今日は昨日よりも更にゆっくりと入って…少しのぼせてしまった。

部屋に戻って見ると、アイとマイはとっくに風呂から上がっていた…というか、アイはもうベッドですやすやと寝息を立てていた。

「あれ、アイもう寝ちゃったんだ」

「うん、疲れたんじゃないのかな」「今日一日で一ヶ月分位はおしゃべりしたんじゃないのかしら」
「いつもは…」「あの家じゃあんなに楽しそうにおしゃべりなんて出来なかったから…」

「…でも、もう本当に大丈夫みたい」

「何が?」

「愛のこと」「本当の事を言うと昨日はまだ少し心配だったの」「愛がコウちゃんの事を本当に信用しているかが…」

「…でも、今はもうぜんぜん心配してない」「コウちゃんはもう愛のお兄ちゃんになれたみたいだから」

「??…なんで?昨日と変わんなくない??」

「…コウちゃん、本当に気付いてないのー?」

「何を?」

「もう!」「あの子、コウちゃんに自分のこと『アイ』って言うようになったじゃない」

「えっ、昨日も言ってなかったっけ?」

「言ってないよー」「昨日は自分のこと『私』って言ってたはずだよ」

「…あっ、そういえば」

「この子って私やお父さんと居る時には自分の事を『アイ』って言うのよ」「…でも他の人が居る時には『私』って言うの…」

「…でも、もう『アイ』の中ではコウちゃんは他人じゃない…本当のお兄ちゃんになったみたい」

「…そ、そうなんだ…よかった」「そうなら、マイと離れていてもアイの悲しそうな顔をあまり見ないで済むのかな…」

「うん、きっと…」「…『アイ』が羨ましい」「これからはコウちゃんが護ってくれるんだから…」

「…マイ?」

「…私もコウちゃんと一緒に居たいよ」「コウちゃんとずっと一緒に…」

「…マイ」

「あっ、うそ」「ごめんなさい…」

マイはそう言いながら、ひとすじの涙を流した。

「あれ、なんで涙が出て来るの?」

マイは流れて来る涙を手で拭う…

「なんで、なんで止まらないの…」

オレは大きな間違いをしていた。小さな『アイ』の事を気にするあまり、『マイ』を強い人間だと思い込んでしまっいた。
本当の『マイ』はオレより一つ小さい女の子。いつもオレの後ろを付いて来た少しドジでお花が好きな女の子…そう、オレの大事な女の子なんだ。

「マイ…」

オレはマイの涙をやさしく拭うとキスをした。

「んっ…」「………」「……もう、コウちゃんって私が泣いてる時にばっかりキスするんだから」

「ばっかりってまだ2回目だろ」

マイはいつもの笑みを見せながら、

「でも、今回はやさしいキスだったよ」「コウちゃん…大好き」

マイはオレの頬を両手でやさしく触れると、自分から顔を近づけてキスをした。


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<繋がり…>

「んっ…んっぴちゃ」「…ぴちゃ」「はあ、はあ……」「えへっ、私からキスしちゃった」

マイからのキスはかなり激しいキスでオレとマイは舌を絡めていた。

「コウちゃん…」「私、本当は怖いの『あの家』に一人で戻るのが…」
「だからコウちゃん、私を護って…」「コウちゃんを私に刻み付けて欲しいの…」

そう言うとマイは自分の服のボタンを外していった。

「コウちゃん、私を抱いて…お願い」

「マイ…良いのか?」

「うん私、初めての人はコウちゃんが良いってずっと思っていたんだよ」

「そうか…でも、ココじゃアイが居るから、何処か…」

「きっと大丈夫だよ、この子いつも寝るまでは大変だけど一度、寝ちゃうと朝まで起きないもの」

「じゃあ…良いんだな。ココで…」

「うん…やさしくして…」

「ああ…」

オレはそう言うとマイをベッドに倒すとそのままキスをした。さっきのマイのキスに負けない位に熱いキスを…

「んっ…ぴちゃ」「ぴちゃぴちゃ…」

オレとマイは大胆になって激しく舌を絡め合いお互いの唾液を啜った。そしてオレは右手でマイの可愛い胸を触ってみた。

凄く柔らかかった。マイの乳房はオレの手の内に収まる位の小ささだった。そして乳首もマイにお似合いのとても可愛いサイズ…でも感じているのか先端は凄く硬く尖っていた。

オレはキスをしながら先端をつかむとマイはキスしながら思わず「ひゃん!」と声を出した。

「ダメ…コウちゃん、そこをそんな風にいじめないで…」

「ゴメン、痛かった?」

「ううん、痛くは無かったけど…もっとやさしくして…お願い」

「判った」

オレは乳首を触らないようにして両手で胸をやさしく揉み始めた…

「んっ…んっ…」「…コウちゃん、少しなら触ってもいいんだよ」

そう言われたオレは指先でマイの乳首を触って転がす。

「あん!」

「痛かったか?」

「ううん、違うよ」「もっと触って…」

オレはマイの左の胸に口を付けた、そして舌で硬くなっている乳首を舐めて転がす…

「あん…コウちゃん…気持ちいい…」

しばらく舐めているとマイの乳首は大きくなって来ていた。オレは乳首を吸って引っ張っては放す。

「うんっ…あん!」

マイは嫌がっていないようだ。オレは右の乳首も舐めて啜った。左の乳首はもう手でつまんでもOKらしくマイは「気持ちいいよ~」と言っている。

空いた右手でオレはマイの大事な所を触ってみた。
パンティーの上からそっと撫でるとさわさわした感触の後に小さな突起にあたった。

「あっ…そこは…」

「ダメ?」

「…ダメじゃないよ、やさしく触って…」

オレは出来るだけやさしく触ってみた。その突起も少し大きくなってきた。更に触っているとその下の方が濡れて来てパンティーに丸いシミが出来た。

「マイ…もしかして濡れてきた?」

「バカ!そんな事、聞かないでよー」

「あははは、可愛いぞマイ!」

オレは怒っている顔のマイにキスをした。今度は頬にすごく可愛いキスを…

「じゃあマイ、パンツ取るぞ」

「ちょっと待って、もう…コウちゃんも服脱いだら?」

マイは上着とスカートを脱いでベッドの横に簡単に畳んで置いた。オレは男らしく全て脱いだ。

「…コウちゃんって、結構立派?」

「…うーん、判らん。まあ普通だろ」

「そ、そうなんだー…」

まじまじと見るマイの視線に少しは恥ずかしかったが、それでもオレの一物は萎えるどころか更に硬くなっていた。

「…ねえ、コウちゃん」「男の人って口でして貰うと嬉しいって本に書いて在ったけど本当?」

「…ああ、それは本当だな」

「そうなんだー、じゃあコウちゃんも口でして貰ったら嬉しい?」

「…ああ、マイが嫌じゃなければ…」

「そうなんだー嬉しいんだー」

オレはなんとなくこっ恥ずかしくなり横を向いてしまった。それを見たマイは少し笑うとオレの一物を手で触り擦ると自分の口の中へと入れて行った。

「うんっ…くちゅ、ぴちゃ…」

しかしマイの小さな口にはあまり入れられないらしく半分入るかどうかがやっと位だった。マイも入りきっていないのが判ったのだろう…

「ごめんなさい。…これ以上は無理みたい」

そう言って今度は亀頭を咥えると周りを舌でなぞって更に右手で根元を擦ってくれた。

「マイ…もういいよ」

「…ゴメンね。気持ち良く無かったでしょ」

「違う…続けられたら出ちゃいそうだったから」

「そうなの?」

「…マイにして貰っているだけで出ちゃいそうなんだよ」

「…えへへ、なんか嬉しいな」「私、口で出されても良いよ?」

「・・・・・」「…オレが嫌だ!」「ちゃんとマイとして出したい!!」

「…コウちゃんのH!」

「ってココまでやって何いうかなー」

「あはっ、イイよ。コウちゃん、して…」

マイは自らベッドに仰向けに横たわり手を広げて俺を招いた。

「コウちゃん、きて…」

「…ここでいいのか?」

「もっと下だよ…あっそこ…」

くちゅ…オレの一物はマイの凄くやわらかい部分に当たったそして中へと入ろうとした。

「あっ…。ダメ、もっとゆっくり…」「んっ…んんっ…」

オレはゆっくりと腰を押し出して行った…あれ?
同じ力で押していたのだが亀頭が入ったあたりで止まってしまう。

「…コウちゃん、お願いもっとゆっくり…」

「ああ、判った」

オレは自分か出来る最大の遅さそれでいて力強く進んで行った。
そして、突然抵抗が無くなり『ずるっ』とオレの一物はマイの中へと入っていった。

マイは痛そうな苦しそうな顔をしていたが、声は出さなかった。

「マイ、大丈夫か」「今、抜くからな」

オレの一物は拍子でマイの一番奥まで届いてしまっているようだった。

「まって、このまま。このままでいいの。抜かないで、お願い」

そう言うマイの呼吸は乱れて苦悶の表情は変わらない。

「でもマイ…」

「コウちゃん、いいんだよ。私、今凄く幸せなんだから」
「大好きなコウちゃんとひとつになれたんだもん。…大好きだよ、コウちゃん」

そう言ってマイは手を伸ばす…オレは下半身を動かさないようにしてマイにキスをした。
そのキスは長くにも短くにも感じられた…それでもオレの一物はマイの中で最大の硬度を保っていた。

「コウちゃん、動いてもいいよ。もう大丈夫だから」

「本当か?」

「うん、…でもやさしくしてね」

オレはなるべくゆっくりと動いた。マイの言葉は本当のようでさほど辛そうな顔では無かった。
少しずつ動かしていたはずが、マイの中の感触に気付くと大きく動かしてしまっていた。

「マイ…大丈夫か?」

「うん、大丈夫。そんなに痛くないよ」

「そんなに痛くないか…そんなにすぐ気持ち良くなんてなんないよなー」

「コウちゃんは気持ち良くない?」

「いや、気持ち良いんだけど…」

「だけど?」

「…もっと動かしたい…かな?」

「私なら、大丈夫だよ。コウちゃんに気持ち良くなって欲しい…」
「コウちゃんに私でイって欲しい…」「だからコウちゃん、好きなように動いて良いよ」「大丈夫、もう痛くないから」

実際の話、オレももうすぐにでもイキそうだった。あともう少し激しくすれば…

「あっ…あのね、中には出さないでね」

「ああ、判った」

オレはマイの為にも少しでも早くイこうと思って激しくストロークをした。
凄く気持ちよかった。マイの顔をちらっと見たが思っていたより辛そうな表情では無かった。
逆に恍惚として少し妖艶な感じまでする。

「あっ…あっ…んっ…コウちゃん…」

オレは更にスピードを上げた…もう限界だと思ってマイの中から抜こうと思ったのだか…体が言うことを聞かなかった…オレはマイの一番奥でイってしまっていた。オレはマイの中に入ったまま出し続けた…。

「あっ…コウちゃんのが私の中で出てる…」
「もう、中には出さないでって言ったのにー」

「ゴメン、あんまり気持ち良くて…抜けなかったゴメン!」

「気持ち良かったんだ…それならしょうが無いかなー」

「怒ってないの?」

「怒ってないよ。本当は嬉しい」「コウちゃんと本当にひとつになれた気がするから…」
「コウちゃんのおかげで私、頑張れそうだよ。お父さんの看病も『あの家』のことも…」

「…マイ。マイはやっぱり強くなった…でもオレの大好きなマイのままだ」
「マイ、好きだよ」

「…コウちゃん」
「…あれ?そういえば私、コウちゃんに『好き』って言われるの初めてかも!」

「そ、そうか?」

「そうだよー、もっと言ってー」

「いやだ」

「えっー」「言ってよー」

「ダメ」

オレは毛布を頭から被って横を向いた。
マイはオレの背中に自分の体を重ねてきた。

「…コウちゃん、私いつもならあと2,3日で生理が在るはずなの。なったら連絡するから…」
「…でも、次する時はちゃんと抜いてくれなきゃダメだぞー」

「マイ…」

オレが体の向きを変えてマイの顔を見つめたその時

「おねいちゃんだけずるいー」

寝ていたはずのアイがベッドの横に立っていたのだった。


<幸せ…>

「おねいちゃんだけ、おにいちゃんといっしょにねてずるいー」
「アイもおにいちゃんとねうー」

アイはゴソゴソとマイの上を乗り越えてオレとマイの間に入るとオレにくっ付き数回すりすりしたかと思うとすやすやと寝てしまっていた。

オレとマイはお互いの顔を見て笑うしかなかった…。

「なあマイ…してる所、見られちゃったかな?」

オレはアイを起こさないよう小さな声で聞いた。

「うーん、どうだろう?たぶん見られて無いと思うけど?」

「なら良いけどなー」
「…でこの状況どうしたらいいんだ?」

「とりあえず、コウちゃん服着たら?」

「そ・そうだな」

「それで、愛と一緒にあっちのベッドに寝て欲しいんだけどなー」

「なんであっちのベッドなんだ?」

「私はお風呂に入らして貰おうと思っているんだけど…」

「入れば?」

「・・・」「……ついでにこのベッドのシーツを洗いたいんだけど…」

「あっ…判った」

オレはアイを起こさぬように抱き上げてアイの寝ていたベッドに寝かせた。そして脱い散らかしていた服を集めて身に着けていた。

マイはオレ達が寝ていたベッドのシーツを外している…小さなスタンドの赤い灯りに浮き上がるマイの姿は少しエロかった。

そんなオレの視線に気が付いたのかマイは剥がしたシーツを体に巻き付けた。

「もう、こんな所を見ないでよー」

小さな声で言うとオレに近づくと「バカ」って言いながらキスをしてお風呂場に消えていった。

オレはしばらくの間、立ち過ごしていた…

「本当にマイとしちゃったんだなー」

・・・・・・・・

朝になって起きたのはアイの声でだった。

「うみゅーん…あれ?」「おにいちゃんとねてる??」
「おにいちゃんだー!!」

すりすり・・・朝からアイのすりすり攻撃でオレは完全に起こされた。

マイはもうすでに起きておりシーツを日光の当たる場所へと移動していた。そして少しテレた顔で言う…

「おはよう、コウちゃん。愛。」

「おはよう…マイ」

「おねいちゃん、おはようー!」「おにいちゃんもー!!」

アイはそう言うと更にすりすりしてきた。オレとマイは笑い合っていた。
すごく幸せな気がしていた…オレはこの姉妹を大切にしていきたいと心から思っていた。


<不幸…>

マイはオレ達が起きる前、すでに父さんと連絡を取っていた。
オレの予想どうりに朝の内にホテルに来るのは無理らしく病院で待ち合わせる事になった。

父さんを待つ間、アイはオレの横を離れなかった。アイ曰く「ひとりじゃ、おにいちゃんがかわいそう」との事だった。

父さんが来たのはちょうど12時頃だった。父さんはアイを連れて病室へと入って行った。
そして、30分ほどで出てきた…その後、マイを含めた4人でアイの通っていた幼稚園へ挨拶に回ってから香月家へと向かった。

昨日は入らなかったリビングへと通された。大きくて立派なリビングでオレ達4人と健一さんとババアと糞ガキ(来夢)が対面して座れる位の…あと、もう一人座れる位のソファの在るリビングだった。

会話の流れは父さんが言った内容に対して、健一さんが「判りました」もしくは「お願いします」と言うのとアイ・マイの「はい」と言う言葉だけでオレのセリフは無かった。

話も終盤となって父さんがあらためて「それでは、愛ちゃんを家でお預かり致します」と言い頭を下げていた所にバカ姉(萌華)が姿を見せた。

「なんだ、まだ居たんだー。もう居ないと思って降りて来たんだけど…まっいいか」
「あたし、出掛けて来るからママお金頂戴」

「もう萌華ちゃんたら…いくら欲しいの?」

「うーんと、とりあえず1万あればイイ」

「はい、はい。一万ね」「あまり。無駄遣いはしないのよ」

「はーい」

萌華は貰った一万円をピラピラさせ笑いながらアイに話し掛ける。

「あいー、じゃあねーバイバイ。コウガの家まで不幸にしないようにねー」

「なっ」

オレは思わず立ち上がりかけたが父さんに止められてしまった。

「・・・・」

「…モカお姉ちゃん」「アイ、不幸になんかならないよ」
「おにいちゃんといっしょに幸せになるよ」
「アイのせいでお母さん死んじゃって、お父さんやお姉ちゃんにめいわくかけちゃてたけど…おにいちゃんといっしょならアイ、幸せになれると思う」

「…だから、ばいばいモカお姉ちゃん」

「ばっばかじゃないの!そんな奴と居たって…」「もう、あたし行く!」

萌華はそう言って家を出て行った。アイは満足そうな顔をしていた。

玄関にまで出て来たのは、マイと健一さんだけだった。

「それでは、舞ちゃんを『本当に』お願いします」

「はい。判りました」

「マイ…なにかあったらすぐに連絡しろよ」「すぐにだぞ!」

「うん、判ったよ。コウちゃん」
「愛、コウちゃんを困らせちゃダメだぞ」

「うん、わかってるよ。アイ良い子にしてる!」

「アイは大丈夫だよなー」

「うん!!おにいちゃん!」

「それじゃあ、愛を宜しくお願いします、光一叔父様。…コウちゃん」

「大丈夫、光牙が命掛けで愛ちゃんを守るってさ」

「えっオレの命掛けるの?」

「男ならそうだろ」

「…だって、だからマイ安心しろ」「…あと、待ってるからな」

「うん」

「じゃあな、マイ」

「うん」

「お姉ちゃん、ばいばい」

「うん…」

オレ達3人は待たせていたタクシーに乗り込んだ、マイは窓から覗き込んでいる…車が動き出すとアイが手を振った。それに答えてマイは小さく手を振っていた。


<神杜…>

オレ達が神杜(かみもり)に着いたのは、夕方遅くだった。今日、携帯電話を持っている父さんは駅のゲートを通る前にコインロッカーに携帯電話を入れていた。

コインロッカーと言っても、よくあるお金を入れて鍵を抜くという物では無く、入れ口は一箇所で入れてお金を入れるとカードが出て来る仕組みになっている。一箇所で大きさにもよるが2千個から5千個も受け付けるらしい。父さんは一番小さいのに入れてカードを引き抜くとすたすたとゲートを通って行った。

このゲートも普通の駅の改札と違い、神杜の住人等の登録している人は素直に通れるが登録していない人が通ると反応して、センターで審査を受けてからで無いと入れない。聞いた話では審査に受からずに入れない人もいるらしい。オレとアイは二人でゲートを通った…オレはアイがゲートに反応するものと思っていたので何も起こらず拍子抜けしていた。

思わず、戻ってゲートの下に止まって見たが…やはりなにも起きない(アイの驚く姿を見たかったのだが…)仕方なくオレは近くに居る警備員さんに声を掛けた。

「すみません、この子なんですけどこれから住民登録をしようと思っている子なんですけど…もしかして、ゲート故障してませんか?」

「えっ?…」「・・・・」「そんな事は無いようですが…?」
「それでは、恐れ入りますがセンターの方までいらっしゃって頂けますか?」

「はい、判りました」

オレとアイは警備員さんに付いてセンターの中へと入って行った。そこで、警備員さんはセンターの人に説明してくれてセンターの人がこちらに来た。

「初めまして、このお嬢さんがこれから神杜に住まわれるのですね」

オレ達の前に来たのはエルフ属の女性だった。アイは目をまんまるくしていた。

「はい。家で一緒に住む事に成ります」

「はい。判りました」
「それでは、こちらのプレートの上に御二人でお立ち下さい」

オレとアイは二人でそのプレートの上に立つと一瞬光に包まれた…

「一条光牙様と香月愛様ですね」「愛様は5年ぶりの神杜になりますね」
「ようこそ神杜に…いえ、お帰りなさい…かな?」

「お姉さん、アイのことわかるの??」

「はい。この神杜でお生まれになった方はこちらで記憶させて頂いています」
「-ですので、愛様の登録は不要となります」「光牙様と同じ住所に変更させて頂きます」

「お、お願いします」

「・・・」「…はい。変更致しました」

「ありがとう御座いました」

「ありがとう!きれいなえるふのお姉さん!!」

「うふふ、どう致しまして」「あのね、この神杜はお姉さんの大好きな町なの」
「だから、愛ちゃんにも好きになって貰えたら嬉しいな」

「うん、きっと好きになる!」

「そう、良かった」「愛ちゃん、お兄さんと仲良くね」

そう言って微笑むとオレに一礼して戻っていった。

・・・・・

家に着くと父さんは早速、香月の家に電話をしていた。
たぶん最初は健一さんが出たのであろう…しばらくしてマイに代わった様だそして父さんはアイを呼んだ。

「お姉ちゃん?」「うん」「うん」
「わかったー」「うん」
「あのねー、こっちに来てすっごくきれいなえるふのお姉さんにあったよー」「うん」
「目とね、かみの毛の色がむらさきだったのーで、すごくさらさらできれいで長かったのー」
「うん、お耳がとんがってたー!」「すごくやさしくて」「うん」「うん」

「おじちゃん、お姉ちゃんがかわってってー」

父さんはアイから受話器を受け取り話し出す。アイはオレの元に戻って来てくっ付く。

「じゃあ、何時でも連絡して来るんだよ、良いね」「それじゃあ」

父さんは受話器を置いた。

「おにいちゃん、お姉ちゃんとお話しなくてよかったの?」

「ああ、良いんだ。別に話すこと無いから…」

「そうなんだー」

オレは呼ばれなくてホッとしていた。今、マイに何を話して良いかまったく考えられなかったから…。

「じゃあ、今日はもう風呂入って寝よう。父さん疲れたよ」

「じゃあ今からすぐ風呂沸かすから」

「ああ、頼む」

父さんはそう言うと冷蔵庫から缶ビールを取り出して…

「愛ちゃんもなんか飲むかい?」「えっーと、オレンジとりんごのジュースならあるな」

「うんと…、…レストランでジュースのんだからアイはいいです」

「そう?遠慮しなくても良いんだよ?」

「うん、してない。だいじょうぶ」

「そう、判った」「…じゃあ、おじちゃんと一緒にお風呂に入ろうか?」

「アイ、おにいちゃんと入るから」

「えっー、おじちゃんとじゃだめ?」

「だめー、おにいちゃんがイイ!」

・・・・

「父さん、洗い終わったからもうすぐ入れるよ…って何?どうしたの??」

「うるせい」

訳の判らないオレといじけている父さんを見てアイは微笑んでいた。
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