シリコーンシームレス素体の修復。
今日は家の『ジョーク素体』(熱可塑性エラストマー製)では無く。
『付加型シリコーンシームレス』の修復の記事などw
在るサイトのBBSで『東京ドール』さんの骨格の修復出来ますよ~。。って書いたら・・・
・・・ジョーク素体をお譲りした方で首が折れちゃったので直して欲しいのですが・・・
ーというメールを頂きまして、仕上がりを気にしないのでしたら良いですよ~ってお返事したら
是非!!直して下さいお願いします<(_ _)> とw
ーという訳で・・・シリコーンシームレス素体がキタ━(゚∀゚)━!w
凄く綺麗です!脇なんかも裂けはありませんし一見すると全然問題ない素体に見えます!
・・・・・・でも。。。
首のワイヤーが折れて居るんですよ~。。。
見てみると・・・ワイヤーにキャストがくっ付いていて全体で曲がらずに折れた場所に負荷が掛かったようです。
(このワイヤー自体、鉄(鋼)なので曲げには弱いのですけれどね)
それでは、パーティションラインに沿って切って広げてみましょう!!
作業をする場合は少し大きめに切り広げて置かないと、逆に変に裂けたりしてしまうので、思い切って切りましょう!!w
首ワイヤー交換の場合は最低でもコノくらいは切っちゃいましょうwwww
・・・見事に、胸部のキャストの根元で折れていますね~w
首のワイヤーはこの太さに変わりますw材質も鉄(鋼)から銅(軟銅)に変わり粘り強い金属となります。
太さは太く強くなりますが、支持力的には略同等の強さになりますので、曲げるのに硬いという事にはなりません。
(ちなみに最新の東京ドールの首ワイヤーも画像のワイヤーと同じになっております)
まずは、ワイヤーが太くなる分の隙間(空間)を作っておきましょう!!
(これをやっておかないと、綺麗に戻せませんよ~w)
上下、隙間を作ったら次はワイヤーをキャスト部に固定する為の穴を開けます。
いきなり大きい穴を開けると色々と危ないのでwまずは小さい穴を開けて深さや既存のワイヤーを逃げる様に新しいワイヤーが入る大きさに広げます。
広げて、深さを確認したら、それに合わせてワイヤーの長さを調整して、ちょっと特殊な接着剤で固定します。
今回は、(ジョーク素体持ちの方だったので)家の素体と同じ首ジョイントにして欲しいという事でw
もちろん東京ドールさんの首ジョイントタイプにも出来ますよ。ーでも、強度が弱いので(ネジが2、6mmしかないので家で直す場合は3、5mmネジの仕様にします)
ちなみにこんな感じw
ドリルで穴を開けたので切り屑等で汚れましたし切った面も綺麗にしたいので。。。
コレを使います(ヘキサンです)
思いっきり手ブレしてますなwww
接着にはコレを使います(信越シリコーン KE-42-T)
今まではKE-45を使っていたのですが(本職(電気屋)でも使いますのでw)
東京ドールさんの修復キットがKE-42を使っていたので同じものを用意致しました。
(KE-42の方がKE-45より硬化後の硬さが柔らかいです)
ーで、このKE-42は脱酢酸タイプ(硬化反応)なのでマジにお酢臭いwww
(実は初めて使いました)まぁ、完全に硬化すれば匂いは無いと思われますw
素体のオーナーさんは補修キットを持っていないので、今回は私がテキトウに色を作ったのですが・・・
・・・やっぱり同じ色は作れませんでしたwww
なので、やはり補修キット(素体と同じ色のシリコーントナー)を持っている方はそれを使った方が無難ですw
ちなみに今回、私は油絵の具で色を色を作っていますよ。
点付けだと結構近いかな??なんて思ったけど盛ったら全然色が違ったorz
首ワイヤー交換及び接着は完成。
切ったパーティションラインは然程目立たないかな?
あと、オーナーさんが左手首のシリコーンを引っ掛けてしまって内部のワイヤーが見える状態になっている部分もついでに修復しました。
色が違いすぎwwww
ーでも、オーナーさんは喜んでくれたので良しとしましょうかねw
ーという事で、もう首をガシガシ動かしても大丈夫ですよ~wwwwww
・・・ボディ色(ホワイト)に合わせたからヘッドの大きさが合ってないねw
今回の記事に関してちゃんとオーナーさんには了承を得ていますので~w
シリコーンシームレス持ちの方達の役に立てば嬉しいですね!!